JAMのお店では、金属にもプリントができます!
「電解マーキング」という方法で、シルクスクリーンの版を使って電気を通しながら金属に印刷します。
インクを使わずに印刷できるのもので、電気の力を使ったちょっと不思議な方法です。
電解液という液体を使って絵柄の部分を腐食させることで、その部分が黒くプリントされます◎

とってもお手軽にプリントできるので、今回はその方法をご紹介します~!

まずは絵を描いて製版!

原稿の作り方は、シルクスクリーンと同じように黒1色で作成します。
素材ごとのテンプレートを使うと印刷できる範囲やサイズ感がわかるのでおすすめ!
絵が完成したら、さっそく製版します。
製版自体はスタッフが行うので、「データはこれだよ!」「絵描けたよ!」と声をかけてもらうだけでOKです。


ちなみに、スリマッカで使用する版の場合は「70メッシュ」と「120メッシュ」ですが、電解マーキングではそれよりも目が細かい「200メッシュ」を使います。製版したままのサイズだと印刷する際に邪魔になってしまうので、素材よりも大きめに余白を残してはさみで切っておきます。

こんな機械でプリントします

プリントするのは、こんな機械を使います。
素材の上に版を置き、それをハンドマーカーでなぞっていくことで電気が通りプリントされる仕組みです。
基本的にはON/OFFのスイッチを操作するだけです!

使ってみよう!

まずは、電源を入れる前に準備をしていきます。
手前のプレートの上に印刷する素材を置きます。ここに置かないと電気が通らず印刷ができないので注意!そして、ハンドマーカーに電解液をしみこませておきます。

電源はOFFのまま、素材をプレートの上にのせます。
ハンドマーカーに電解液を浸しておきます!

素材の上に版を密着させるため、まずは素材の刷りたい部分をハンドマーカーでなぞって電解液を下塗りします。ここも電源はOFFのまま!
そこにツルツル面を下に版を置きます。これで準備OK!簡単~◎

電解液を下塗り。※印刷部分以外に液体がつかないように注意してください~!
ツルツル面を下に版をぺたっと置きます

プリントする!

電源をONにして印刷していきます。
版を手で押さえてハンドマーカーでなぞります。ハンドマーカーは角ではなく底の平らな面をつかってなぞっていきましょう。
印刷ができたら電源をOFFにします。

電源ON!ハンドマーカーで絵柄をなぞります
みえてきた~!
完成!きれいにプリントできました◎

最後に電解液をしっかりふき取って完成です。

コツとしては、、、
・ハンドマーカーの底の平らな面で均等になぞる
・絵柄がハンドマーカーの幅より大きいものは、数回に分けてなぞる
・版がズレると絵柄もぶれてしまうので、しっかり版をおさえる
・曲面にプリントするときなどは、マスキングテープを使って1辺を固定するとプリントしやすい!

たわしなどで金属が傷ついたり擦れてしまうと印刷部分も削れてしまうので、
優しく洗ってくださいね。

素材もいろいろ

JAMのお店ではステンレス製のさまざまな素材を置いているので、
その場で選んですぐに遊べます◎
事前にデータを作ってもよし、その場で描いたものをプリントしてもよし。
テンプレートはデータをwebでダウンロードできます。お店にも置いているのでお好きな遊び方で楽しんでくださいね。

タンブラーやトレー類もあります
素材ごとのテンプレートを使うと原寸サイズがわかりやすいです!

持ち込み素材はステンレス製がおすすめ

お店で販売している素材はすべてステンレス製できれいに印刷できますが、
ステンレス以外の金属素材はほぼ見えなかったり、ぼやっとした仕上がりになるものもあります。
素材を持ち込んで印刷される場合は、たくさん印刷する前にきれいに印刷できるか必ず試してくださいね。

まとめ

電解マーキングを使うと金属にもプリントできます!
家族でおそろいのグッズを作ったり、お店のロゴをプリントしてオリジナルのカトラリーにしたり、ぜひJAMのお店で遊んでみてください!

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SURIMACCAは、シルクスクリーンの製版サービスやオリジナルキットの開発のほか、シルクスクリーンの作業場を全国に拡げるプロジェクトを行っています。『JAMLAB』ではリソグラフやシルクスクリーンを使った実験や遊び方を紹介しています。

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